英語学習辞典

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しております

米軍キャンプ近くのとあるライブバーで帰ってしまった外国人

私は自分の英語の発音が良くないと気付くまでに結構時間がかかりました。 さすがに、発音がいいとは思っていませんでしたが、それほど悪くはないだろう位に思い込んでいた時期が長くありました。 滑舌は悪いわけではないので、止まらずに英語を読むことはそれなりにできました。 口ごもることがなければ、そこそこ発音できていると大きな勘違いをしていたのです。 おそらくその時の英語の発音は、見事なカタカナ英語だったことと思います。

ライブバーで英語で歌を歌っていた時も、歌詞は何回も歌いこんで覚えて暗記するものなので、完全に記憶できる頃には当然、つっかえずにメロディーを歌えているわけで、それ以上、英語の発音云々ということは、あまり考えていませんでした。 音をはずさない様にだにとか、歌に感情を込める事などで精一杯だったかもしれません。

そんな調子であるバーでいつものようにライブを行っていた日の事です。 ふらりと立ち寄ったらしき外国人のお客様がいました。 ステージが終わり休憩に入るころ、店内はライブの余韻が残っているいい雰囲気だったのですが、その外国人のお客様はそそくさと店を出て行ってしまいました。 帰り際になんとなく視線を感じたので、あれ?っと思ったんですが、後でお店のマスターに聞いたところ、 私の歌の英語の発音がめちゃめちゃなので気分を損ねてしまったとのことでした。

良くないことに、その日は歌詞をうる覚えの曲も歌い、自分でも明らかにごまかした箇所の心当たりがはっきりとありました。 あの時感じた視線は、やっぱり、期待を裏切ってしまったことに対する残念さと軽蔑だったように思います。 外国人の人にとっては異国の地で、自分の国の歌を生演奏で聴けたら嬉しいものだと思います。 その歌に大切な思い出もあったかもしれません。それを出来の悪い発音で、さもできているかのように歌われたら・・・ 大変失礼なことをしてしまったと、申し訳ない気持ちになりました。

一つだけフォローをしておくと、落ち込んでいた私に「最初の曲の英語の発音はばっちりだった。」と 帰ってしまった外国人の方と同じく米軍関係者だけれど、彼らと直接の知り合いではないという外国人の方が、おっしゃっていてくれていたとの事も聞き、少しだけホッとしました。 その曲は、歌を習い始めた頃に、練習曲として、先生についてみっしりと指導してもらった曲でした。 英語の発音がめちゃめちゃだと言われた曲は、自己流でコピーしただけで、練習時間も圧倒的にすくなかったのです。

やはり、英語の発音を軽く考えてはいけませんね。ネイティブではないのだから当然、しっかりと聞いてきちんと発音しようという思いでむきある必要があると感じた出来事でした。

それにしても、そんなレベルの人間がステージに立ててしまう日本は、 やっぱり英語を聞く耳もまだまだもてていない人が多いのかもしれません。

 - 英語に関する苦い経験